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アプリ日誌➁一回り年上のオジとお泊りセッ●ス

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出会い系でマッチした彼は、私より12歳年上だった。


最初は冗談半分。プロフィールにあった「焼酎と猫が好き」という自己紹介にクスッとして、なんとなく「いいね」しただけ。
でもやりとりは、年齢の差以上に落ち着いていて、心地よかった。

「今日、少しだけ会えたりする?」


そう聞かれた金曜の夜。仕事帰りで疲れていたはずなのに、なぜか会ってみたくなった。
待ち合わせの池袋の飲み屋に現れた彼は、スーツにコートを羽織った大人の男だった。

派手さはないけど、言葉の選び方が静かで、グラスを持つ手の仕草に妙な色気があった。

「君みたいな子が、俺と会ってくれるなんて」


そんなことを言いながらも、視線はまっすぐで、目が合うと喉がきゅっと鳴った。
2杯目を飲み終わる頃、私の指に彼の手がそっと触れた。離れようとしなかったのは、私のほうだった。

ホテルに着いても、すぐにはキスをしない人だった。
コートを脱がせてくれて、頬に指を沿わせて、「本当にきれいだね」って。
そんな直球、軽い男ならサムいだけのはずなのに、彼に言われると胸がふわっと熱くなった。

「ゆっくりしていいよ」


そう言いながら、彼の手が背中に滑り込んでくる。
ブラのホックを外す仕草も、何度も練習したかのように自然で、私の肌を撫でる掌が火照りを引き出していく。
唇が、首筋、鎖骨、胸の谷間へと這ってきて、もうそれだけで、脚の奥がじんわりと湿っていた。

「触れてほしいの?」


囁かれただけで、息が止まりそうになった。
ショーツをゆっくりと下ろされ、舌先がそこに届いた瞬間、腰が跳ねた。
年上の男のくせに、いや、年上だからこそなのか──私のどこが感じやすいか、すぐに見抜いて執拗に責めてくる。

「可愛い声、もっと聞かせて」


その声に、心まで脱がされる気がした。
彼がゆっくりと体を重ねてきて、深く奥まで届いた瞬間、私は声をあげて彼にしがみついた。

優しいのに、容赦がない。
肌を打つ音と濡れた音が、何度も重なって、私はそのたびに揺れて、溺れて、甘い絶頂を繰り返した。

朝、目覚めたとき、彼はコーヒーを淹れていた。
「寝顔、ずっと見てたよ」って言われて、なんだかまた濡れてしまいそうだった。

一夜だけのはずだったのに、帰り際、彼の手をなかなか離せなかった。

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